こんにちは!
レッスン中、学習者様から素敵な質問をいただきました。
「Arctic(北極)」と「Antarctica(南極)」、この2つの単語、見た目がそっくりですよね。暗記で覚えてしまうと、どっちがどっちだっけ?という混乱のもとになります。
調べてみたところ、覚えやすい語源の考え方がありました。「語源」に注目して、世界の見え方がちょっと面白くなるお話をお届けします。
似ているけれど、正反対
まずは意味の確認から。
Antarctica:南極大陸。氷におおわれた地球最南端。
位置はまったく逆なのに、単語は何となく似ている・・これは偶然ではありません。
Arcticの語源は「クマ」?
実は、Arctic という言葉の元になったのは、ギリシャ語の arktikos(クマに関する) という言葉。
そしてその「クマ」とは、星座の「おおぐま座)」 を指します。
北の空にいつも輝いているこの星座は、古代ギリシャの人たちにとって「北の目印」。だから、「クマの星のある方向=北」→ Arctic(北の)」 という意味になったのです。
Antarctica は「その反対」
一方で、Antarctica という言葉は、実にシンプル。
つまり、Antarctica=“北とは反対の場所”=南極 というわけです。
星をたよりに名づけた場所
「北極」は、星座をたよりに名づけられた場所。古代の人々が空を見上げ、そこから方角を知り、世界を理解しようとしていたことが伝わってきます。
そして「南極」は、「北の反対」として後から位置づけられた場所だそうです。言葉の順序に、人類の歴史の流れが見えるようです。
ことばが教えてくれるもの
ArcticとAntarctica、たった数文字しか違わないけれど、その裏には星と地球をめぐる深い物語があります。
英単語の意味だけでなく、その語源や背景に目を向けると、記憶に残りやすくなるだけでなく、「知る楽しさ」がぐっと深まります。
お礼
一つの質問をいただくことにより、今日もひとつ、言葉の旅を一緒にできました。ありがとうございました。そして、ご縁あってこのページにたどり着いた皆様とシェアできることにも感謝します。
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