付帯状況を表すwith ~二つのことが同時進行~

こんにちは。

先日のレッスンでは「現在分詞」の使い方を学習しました。そこで、

「付帯状況を表すwithと現在分詞」をあらためて説明したいと思います。

付帯状況は、「状況が同時進行」していること

付帯状況という言葉は、二つの状況が一緒に起こっている状況です。

「状況」ですので、その動作主は同じとは限りません。

withは、「共に」の前置詞

withの基本の使い方です。AとBという別のものが共にある状態(A with B)にします。

I will go with you. (私はあなたと一緒に行きます。)
Something is wrong with this computer. (このコンピュータは何かおかしい)

withには「一緒に」「共にある状態」という基本の意味があり、そこから、原因・道具・所有など意味の広がりが出てきます。

付帯状況を表す with+名詞+現在分詞

The conference was held in Berlin.
(その会議はベルリンで開かれた)
Representatives from seven developed countries attended.
(先進7か国の代表が出席した)

上の文は一つの場所で起こっている二つの状況です。この状況をwithを使って表します。withは主語が異なる二つの状況を共にすることができますので、次の文になります。

The conference was held in Berlin with representatives from seven developed countries attending.

attendedがattending(現在分詞)に変わっています。これは、withが前置詞であることが理由です。前置詞の後ろは名詞形というルールがあります。

ここから with + 名詞 + 現在分詞 構文になります。

with representatives from seven developed countries attending
青部分:名詞 黄色部分:現在分詞

直訳をすれば「先進7か国の代表が出席の状態で」となります。

過去の内容でも、現在分詞で表すの?

ここまで読んで、こう思われた方もおられるかもしれません。

The conference was held で過去形なのに 現在分詞でいいの?

The conference was held in Berlin with representatives from seven developed countries attending.

この場合のattendingには時制の意味はなく、能動的に出席した状態を表します。attendedは文法的に誤りとなります。(出席させられたという意味も持ちません。)

With + 名詞 + 現在分詞 構文は、形容詞的用法とは異なる

現在分詞の基本的な使い方に「名詞を修飾する働き」があるので、混同しがちになりますが、形容詞的用法とwith+名詞+分詞構文 は別の使い方になります。

 

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