「warn of」「warn about」「warn against」どう違う?

こんにちは!

学習者様より、すばらしい質問をいただきました。

He warned of the spread of fake news.
(彼はフェイクニュースの拡散を警告した。)

「warn 『警告する』に、なぜ of がつくのですか?」

about, againstの場合と比べながら、お伝えいたします。

warnの後ろの前置詞で、警告の内容が変わる

warnは、後ろにくる前置詞で、「どんな警告なのか」が変わります。

 ① warn of ~

 起こりそうな「悪い出来事」を知らせる警告

発生や状況を知らせる、客観的な警告です。

 He warned of the spread of fake news.
 フェイクニュースの拡散という「出来事」を警告。
He warned of a possible earthquake.
 地震の可能性を警告。

前置詞「of」は、中身・内容を表します。

元々of の主な意味は分離・起原 です。

今回の「中身・内容」は「起原から生まれ出たもの」と言う風に、役割が派生したものと考えられます。まだ起こっていないけれど、起こりそうなことを客観的に警告します。

 ② warn about ~

 「その話題・状況」について注意を促す警告

起こっていることに対して、主観的に注意を促します。

 He warned about fake news.
 フェイクニュースという問題に気をつけて、と注意。
The teacher warned about cheating.
 カンニングについて注意を促した。

about は「~に関して」。
起こるかもしれない危険や問題について話すときに使います。

 ③ warn against ~ing

 「~しないように」と行動を止める警告

強い主観と、指示する意図が伝わります。

 He warned against spreading fake news.
 フェイクニュースを広めるな、と警告。
Doctors warn against smoking.
 医師たちは喫煙をやめるよう警告している。

 against は「~に反対して」。
行為をやめるようにという、強い意図が伝わります。

お礼

学習者様のすばらしい気づきで、学びを深めることが出来ました。

ありがとうございました。

 

 

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