maiden voyage ~船についての英語あれこれ~

こんにちは。

先日のレッスンで、maiden voyage(処女航海)という単語を学習しました。
今日は、船に関する英語について、お話しします。

船の代名詞はShe

一般的に英語では「船」や「軍艦」に対して代名詞として “she” を使うことが多いです。これは伝統的な海事用語の一部で、船を女性的に扱う習慣から来ています。特に以下のようなケースで使われます。

  1. 船: 商業用の船や遊覧船

    • 例: The ship is sailing across the ocean. She is expected to arrive tomorrow.
      (その船は海を渡って航行中です。彼女は明日到着予定です。)
  2. 軍艦: 軍艦や戦艦

    • 例: The destroyer has completed its mission. She will return to port for repairs.
      (その駆逐艦は任務を完了しました。彼女は修理のために港に戻る予定です。)

船を母なる存在として考えていた

船を代名詞Sheで呼ぶこの習慣は、次の由来があります。

・船が「母なる存在」と見なされていた
・古フランス語の船(女性名詞)がイギリスに入って、そのまま使われた。

船に関わる人たちはSheを使っていますが、現在、社会情勢の変化により船をit で表すことも多くなっているそうです。それでも、軍艦や歴史的な船、または船に愛着を込めて語る際には、「she」が使われることが多いです。

maiden voyage

船が初めて航海に出ることを処女航海と言いますが、英語ではmaiden voyageと言います。

maidenには未婚の、乙女の、初めての・・という意味があります。次のように使えます。

maiden voyage (処女航海)
maiden speech (初めての演説)
maiden run(初走行)

この言葉、昨今のジェンダー平等の風潮から、今も使われているのか気になるところですね。今のところ(2024年11月)はmaiden voyageは普通に使われているそうです。しかしながら、ジェンダーを強く意識させるため、場合によっては次の言葉を使うケースもあるそうです。

Inaugurate voyage
first voyage
大統領就任のときは、Inaugurationはよく使われますね。
Inauguration ceremony(大統領就任式)
Inauguration address (就任演説)
※speechはカジュアルなスピーチも含みますが、addressは形式に乗っ取り聴衆に語り掛ける「演説」の意味合いがあります。

お礼

今回も学習者様からの質問で記事を書くことが出来ました。ありがとうございました。
ここまでお読みいただきありがとうございました。

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