DeclarationとStatement

こんにちは。

先日のレッスンで「DeclarationとStatement、どちらも”宣言”だけどどう違うのでしょう?」という気づきをいただきました。ありがとうございます。

ここで整理したいと思います。

Statement(陳述、声明)

Statementは、

– 事実や意見を述べる発言や文書
– より一般的で幅広い用途に使用される
– 必ずしも公式である必要はない

現在はこのように定義されています。

例文

1. “I love ice cream” is a simple statement of fact.
(「アイスクリームが好き」は単純な事実の陳述です)

2. The company released a statement about the recent changes.
(会社は最近の変更について声明を発表した)

3. His statement to the police helped solve the case.
(彼の警察への供述が事件解決の助けとなった)

Declaration(宣言、申告)

Declarationは、

– より公式で正式な発表
– 多くの場合、法的または制度的な重要性を持つ
– 意図や決意を正式に表明する

例文

1. The Declaration of Independence was signed in 1776.
(独立宣言は1776年に署名された)

2. Travelers must complete a customs declaration form.
(旅行者は税関申告書を記入しなければならない)

3. The university requires a declaration of academic integrity from all students.
(大学はすべての学生に学術的誠実性の宣言を求めている)

主な違い

– Declarationの方がより公式で重要性が高い
– Statementは日常的なコミュニケーションでも使用される
– Declarationには通常、法的または制度的な影響力がある

「State(国家)」と「state(述べる)」のつながり

1. 語源的つながり

これらの単語は、ラテン語の「status」(立つ、位置、状態)から派生しています。
「state」という動詞は「位置づける、確立する」という意味を持っていました。
そこから「正式に述べる、宣言する」という意味が生まれました。

2. 国家形成との関連

国家(State)は、まさに自らの存在を「宣言(declare/state)」することで成立します。
独立宣言(Declaration of Independence)は、新しい国家の樹立を「state(述べる)」する重要な行為です。
この宣言行為によって、その政治体は「State(国家)」としての地位を主張します。

3. 概念的なつながり

国家(State)は、自らの「状態(state)」を「宣言(state)」することで、他者から認識される存在となります。
この「宣言」は単なる発言ではなく、新しい政治的現実を「確立(establish/state)」する行為です。

お礼

「DeclarationとStatement、どちらも”宣言”だけどどう違うのでしょう?」
このような言語的センスが高い問いをうやむやにせず、表現していただくことで、今回の記事で学びを深めることが出来ました。

ありがとうございました。

 

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