postとpost

こんにちは!

レッスン中、とても素敵な質問をいただきました。

postwar と郵便のpost は、字は同じなのに、「~の後」と「ポスト」と、意味が違うのはなぜでしょう?

質問をしていただけること、本当にうれしいことです。レッスン中には私もわからず答えられなかったので、調べたことをこちらに共有します。

 

postwar (戦後)のpost- の語源は前置詞

postwar の post- の語源はラテン語の前置詞 post 「~の後」です。

post meridiem は、meridiem(正午)の後なので、p.m (午後)です。

ante meridiem は、 meridiem(正午)の前を表し、a.m(午前)です。

post(郵便ポスト)の語源は「置く」を意味するposte

post(郵便ポスト)の語源は「置く」を意味する古フランス語の poste です。

地位などもpostと言います。これも語源は「置く」を意味するposteから来ています。
「置く」は「軍隊を配置する」と言う意味に転じ、さらに「地位」へと意味が広がりました。

なぜ、英語の語源がフランス語?

ここからはおまけの話ですが、英語の語源にフランス語があるのは、1066年、北フランスに住むノルマン人がイングランドを征服し(ノルマン・コンクエスト)フランス語が持ち込まれたことに始まります。

このため、支配階級はフランス語、一般庶民は英語を話していました。同じ意味でも二つの言葉が存在したのです。

freedom (アングロ・サクソン起源) liberty(フランス語起原)
ask         (アングロ・サクソン起源) question(フランス語起原)

そして、支配階級が使う言葉(政治・経済・料理・芸術・文化)はフランス語起原の言葉が中心となりました。

<フランス語起原の政治に関する英単語>
Government ・Parliament ・Minister・ Authority など
<フランス語起原の文学に関する英単語>
Novel ・Literature ・Author ・Romance ・Prologue など

その他にも、フランス語文法が一部英語に持ち込まれたり、フランス語の発音規則が取り入れられた英単語もあります。

<フランス語の発音規則が取り入れられた英単語>
ballet ・ machine・ chef ・ technique  など

それまで英語の語順には柔軟性があったそうですが、現在のSVOの規則が取り入れられたのも、ノルマンクエストでフランス語が持ち込まれたことがきっかけでした。

うわ~、英語はフランス語が入ってきたから難しくなったんだ~と思ったのですが、
フランス語が入ることで、文法の簡素化も起こったそうです。

それまで、定冠詞は10以上あったと言われていますが、今はtheだけですね。

英語は、フランス語の影響を強く受けて独自に発展した言語だと言えます。

お礼

学習者様が「あれっ?」と思ってくださることで、また一つ学びが広がりました。ありがとうございました。

 

 

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