知覚動詞と使役動詞で過去分詞を使うとき

こんにちは!

過去分詞は、動詞が「~される」状態を表すときに使う形です。

今回は、「知覚動詞」と「使役動詞」に過去分詞を組み合わせた使い方を、簡単な例文で解説します。

 

知覚動詞 + 目的語 + 過去分詞

「(目的語)が~されているのを(知覚動詞)する」

知覚動詞は、see(見る)、hear(聞く)、feel(感じる) など、五感に関わる動詞のことです。

これらの動詞の後に「目的語(人・物)」と「過去分詞」を続けると、「目的語が、~されている状態」であることを表現できます。

目的語と過去分詞は**「主語と述語」のような関係**になっています。

つまり、目的語が「~される」という受動的な状態であることを示します。

例文

 

  • I saw my car stolen. (私は車が盗まれるのを見ました。)
    • 車が「盗む(steal)」のではなく「盗まれる(stolen)」ので、過去分詞を使います。
  • She heard her name called. (彼女は自分の名前が呼ばれるのを聞きました。)
    • 名前が「呼ぶ(call)」のではなく「呼ばれる(called)」ので、過去分詞を使います。

 

使役動詞 + 目的語 + 過去分詞

「(目的語)を~されるように(使役動詞)する」

使役動詞は、have(~してもらう)、get(~してもらう)、make(~させる)、let(~させてあげる) など、「誰かに何かをさせる」ときに使う動詞です。

使役動詞と過去分詞の組み合わせでは、目的語が「人」ではなく「物」になることが多く、目的語が「~される」という受動的な状態を表します。

この形は、特に「サービスを誰かに依頼する」ときによく使われます。

例文

  • I had my hair cut. (私は髪を切ってもらいました。)
    • 髪が「切る(cut)」のではなく「切られる(cut)」ので、過去分詞を使います。
  • He got his car repaired. (彼は車を修理してもらいました。)
    • 車が「修理する(repair)」のではなく「修理される(repaired)」ので、過去分詞を使います。

ありがちなミスとその対策

❌よくある間違い

実は私はこの間違いをよく起こします・・。

  • I had him our house painted.(私は彼に家のペンキ塗りをしてもらった)

これは、過去分詞の使い方として不自然です。しかし、理解できてしまいます・・。

✅正しい文章は?

  • I had him paint our house.
    • 彼に私たちの家を塗ってもらった。(彼が家を塗る)
  • I had our house painted.
    • 私たちの家を(誰かに)塗ってもらった。(家が塗られる)

では、彼に家を塗ってもらったというときはどう言うのでしょう。このように言います。

  • I had our house painted by him.
    • 私たちの家を彼に塗ってもらった。

まとめ

have + 人 + 動詞の原形 → 人に~させる

have + 物 + 過去分詞 → 人に~してもらう、される

動詞の目的語が「動詞の動作を能動的に行うのか、それとも受動的にされるのか」、ここに注目して使い分けましょう。

このルールを意識するだけで、使役動詞と過去分詞の使い分けがぐっと簡単になりますよ。
私もよく間違えますので、意識づけのために記事にしました。

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