こんにちは!
学習者様より、すばらしい質問をいただきました。
普段見かけない前置詞ですので、調べてみました。
amid は 「~の中で」
英語の前置詞「amid」は、辞書で見ると「in the middle of(〜の中で)」と書かれています。しかし、日常会話ではあまり見かけず、参考書にも頻繁には登場しません。
思い返すとコロナ禍の頃、海外のニュースで、amid COVID-19 という言葉をよく見かけました。
「amid」は、特に混乱・困難・感情などが渦巻く中でという文脈によく使われます。
たとえば次の文を見てみましょう。
The president spoke amid growing criticism.
「大統領は高まる批判の中で演説した。」
この文では、周囲に批判の声があふれている「状況の中で」を表しています。単に「場所の中で」ではなく、「取り囲まれている状況に直面している」ニュアンスです。
ここで、Longmanの定義を見てみましょう。
while noisy, busy, or confused events are happening – used in writing or news reports
(騒がしい・忙しい・混乱した出来事が起きている間に──書き言葉やニュース報道で使われる)
この定義からも、“amid”が動きや騒ぎの中にある状況を描く言葉であることがわかります。ニュース記事や報道文では特に頻出します。
まとめると、“amid”は次のようなイメージです。
- 「in the middle of」と似ているが、物理的な中ではなく状況的な中を指す。
- 特に「混乱・危機・感情・変化」といった動きや緊張を伴う場面に使われる。
- ニュースや正式な文書でよく見られる。
たとえばニュースでは次のような表現がよく使われます。
Amid rising tensions, talks between the two countries continued.
「緊張が高まる中、両国の協議は続いた。」
このように“amid”は、大変な出来事の中で─そんな場面を描くときにぴったりの言葉です。普段使うことは少なくても、英語ニュースや文学を読む際に、意味を感じ取れるようになると世界が広がります。
お礼
学習者様の気づきにより、また一つ新しい単語をシェアすることが出来ました。
ありがとうございました。
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