こんにちは!
11月22日、第2回スピーチ練習会を開催しました。
5名の方にご参加いただき、思い思いの内容について、英語で話していただきました。
この記事では、スピーチ練習会から見えてきたことを書いてみたいと思います。
スピーチの上達は「まず話すこと」
自転車に乗れるようになるには、まず乗らなければいけないように、スピーチもまず「話すこと」から始めます。
あたりまえすぎる・・と思われたかもしれませんが、当たり前の積み重ねの先に上達があります。ではそのために何を話せばいいのか?ですが、好きなこと、思い浮かんだこと、何かについての意見があげられます。
スピーチは英語の練習のためにありますので、
I wake up at seven, and I brush my teeth… のように起きてから練習会に来るまでのことを時系列で話してもいいのです。これで単純過去形の練習になります。
関西の人はどこかでオチ(punchlineと言うそうです)をつけなければ・・と思うかもしれませんが、大丈夫です。最後にThat’s all, thank you.と締めれば、立派なスピーチになります。
うそでも、作り話でも、何か話せればOK
現実の生活で、嘘はなかなかつきづらいものですが、スピーチ練習会では作り話もOKですし、英語表現を使うために話を替えても大丈夫です。
例えば私自身もこんな発言をしました。
When I was a child, I spent a lot of time practicing abacus.
実はこの文は事実とは異なっており、そろばんは習ってはいましたが教室の時間だけで、さほど一生懸命長い時間を使ったわけではありません。
最近そろばんの英語名abacusと、spend + 時間 + ingの表現を使ってみたかったのでちょっと話を盛りました。
むしろ、スピーチをするための想像力がついて、いいのではないかと思います。
話の癖を、大切にしてほしい
スピーチ練習会では、少し語順を整えたり、単語のサポートはしますが、基本的には「話し手の言葉」を大切に聞き取ります。文法が少し崩れていても、まずはたくさん発話していただくことを大切にしています。内容は質問をすることで確認し、内容通りのことが伝わっているか確認します。
そして話をする中で出てくるのが本人の癖。ここが個性になります。
癖は発音、話の切り出し方、話題の選び方などに現れます。その癖は、発話の瞬間ご本人が一番安心して話が出来るスタイルです。違うことを無理やり話そうとすると居心地が悪くなったり、頭が真っ白になったり、戸惑ったり、発話が嫌になったりします。
癖やご自身の傾向を大事にすることで、さらに表現を広げていってほしいと思います。
スピーチから広がる「自己開示」スピーチで深まる「自己受容」
英語短文スピーチを重ねることで「人前で自分の話をする楽しさ」を感じていただけたら嬉しいと思います。そして、自分の話を一番聞いているのは、何よりも自分自身です。
日本語ですと日本人の大人として話をしますが、英語だと若干子どもに戻れます。そのため自由に話をすることができます。ここに、英語短文スピーチの良さがあります。
順番が来て、話を考える時、そこには自分との対話があります。自分より人の話を聞き、ひいてはネット上の知らない人の話に心奪われることが多い昨今、自分で自分の話を聞くということはとても大切なことです。
スピーチ能力という能力面の強化も大切ですが、その基礎部分にある心理的な「自己開示」「自己受容」も、ハードルの低い英語短文スピーチを重ねることで育まれると思っています。
特に私は若い頃、普段の会話では人に話をさえぎられることが多く、思ったことを全て言えず苦々しい思いをしたことが多々ありました。その経験もあってか、「今は自由に話す」「今はこの人の話を聞く」という時間の積み重ねは、英語はもとより言語やコミュニケーションの基礎部分になると思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
もしこの記事を読んで、次回も参加したい、オンラインでも参加したいという方がおられましたら、お知らせください。管理者として望外の喜びです。

コメント