-shipって、何?

こんにちは!

レッスン中、学習者様から素晴らしい質問をいただきました。

relation と relationship はどう違うのですか?

relationrelationship。一見似ているようで、実は大きく異なるこの2つの単語。今回は、英語の接尾辞「-ship」がいかに言葉の意味を豊かにするかを調べてまとめました。

例1:relationとrelationship

relationは主に以下の意味で使われます:

血縁関係:She is a distant relation(彼女は遠い親戚です)
公式な関係:diplomatic relations(外交関係)
一般的なつながり:the relation between cause and effect(因果関係)

relationshipはより個人的で感情的な関係を表します:

恋愛関係:They are in a romantic relationship(彼らは恋愛関係にある)
深い人間関係:parent-child relationship(親子関係)
相互作用:the relationship between stress and health(ストレスと健康の関係)

relationshipの方がより親密で、継続的な相互作用を含む関係を表現することが多いです。
親子関係の時は必ずrelationshipを使うというわけではなく、感情的なニュアンスを込めたい時に-shipを使います。

例2:friendとfriendship

He is my friend.:彼は私の友達です (具体的な個人を表現)
Our friendship is strong.:私たちの友情は強い(人と人との間に存在する絆や関係そのもの)

friendは人物、friendshipは感情や関係性を表現しています。

-shipとは

接尾辞 -shipは古英語の-scipeに由来し、状態・性質・技能・関係を表現します。

抽象化

-shipは具体的なものを抽象的な概念に変えます。

leader(指導者)→ leadership(指導力・指導者としての資質)
member(会員)→ membership(会員資格・会員であること)
関係性

人と人、概念と概念の間に存在する見えない絆を言葉します。

partner → partnership
citizen → citizenship

-shipの使われ方

技能・能力を表すもの
  • scholarship(学識・奨学金)
  • workmanship(技量・出来栄え)
  • craftsmanship(職人技)
  • sportsmanship(スポーツマンシップ)
地位・身分を表すもの
  • citizenship(市民権)
  • membership(会員資格)
  • ownership(所有権)
  • leadership(指導者の地位・指導力)
関係性を表すもの
  • partnership(パートナーシップ)
  • companionship(交友・付き合い)
  • kinship(血縁関係・親近感)

使い分けのポイント

文脈での判断

business relation business relationship では、前者がより公式で事務的、後者がより個人的で継続的なニュアンスを持ちます。

感情の度合い

relationshipは感情的な要素が強く、relationはより客観的で事実的な関係を表すことが多いです。

継続性の意識

-shipが付く単語は、一時的ではなく継続的な状態や関係を表現する傾向があります。

スキンシップ

調べてみたところ、スキンシップは和製英語のようです。Youglishで調べたところ、英語ではこのように表現するようです。

physical affection(身体的な愛情表現)

※Youglishについては、こちらの記事もご参照ください。

YouGlishを活用しよう
こんにちは。新しい英単語やフレーズを学んだ時、どんな場面でどんなふうに使われているか知りたいと思ったことはありませんか?YouGlishは、検索窓に知りたいフレーズを入れると、その言葉を話している動画を検索してくれるサービス。使い方は簡単で...

お礼

学習者様の質問により、今回は-shipについて学びを深めることが出来ました。ちょっとした気づきは、一瞬頭の中に現れますがすぐに消えてしまうもの。それをすかさず言葉にしていただくこと、それをシェアすることで皆さまの学びにもつながります。ありがとうございました。

 

コメント