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英語学習者がしばしば戸惑う前置詞に、「to」と「toward(towards)」があります。どちらも日本語では「〜へ」「〜に向かって」と訳されることがありますが、そのニュアンスには違いがあり、使い分けることでより正確に意図を伝えることができます。
この記事では、「to」と「toward」のイメージを解説し、具体的な例文を通じてご説明いたします。
1. 「to」は到達と目的地
前置詞「to」が持つ最も重要なイメージは、動作が終わる到達地点です。つまり、「to」を使う場合、その動作や移動が特定の目的地に到着することを重視しています。
例文
→ 最終的な目的地が東京駅であり、そこに到着する(あるいは到着しようとしている)ことが目的です。
→ 手紙の到達点(目標)が母親であることが明確です。
「to」は、物理的な移動だけでなく、「〜に対する」という精神的な到達点や対象を表す際にも使われます。
Be kind to animals. (動物にやさしくしなさい)
2.「toward」は、方向と〜の方へ
一方、「toward」(イギリス英語では「towards」も使われますが、意味は同じです)が持つイメージは、「特定の方向」です。
「toward」は、ある方向へ進んでいることを示しますが、その方向の目的地に実際に到着するかどうかは明確に含んでいません。あくまで「〜の方面へ」「〜に向かって」という過程や方向に焦点を当てています。
例文
→ 東京駅のある方向へ進んでいますが、途中で寄り道をするかもしれません。東京駅に到着することが確定しているわけではありません。
→ 視線の方向が山に向けられていることを示しますが、山を見ようとして見ているわけではありません。
3.動詞 「spurt」で比較
「to」は到達を意味するため、話者は彼がゴールすることを目的として行動したこと、文脈によってはたどり着いたという結果を強調しています。
「toward」は方向を意味するため、彼がゴールのある方向へスピードを上げたという動作や方向を強調しています。この表現だけでは、彼が実際にゴールに到達したかどうかはわかりません。単に「その方向へスパートした」という行動に焦点が当たっています。
お読みいただきありがとうございました。

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