ナショナルジオグラフィック日本語版 7月11日のこちらの記事は、50代以上の方が英語学習を始めるための背中を押してくれる記事だと思います。
私なりにまとめながら、感想を書いてみたいと思います。
大人の言語習得に限界はない
記事より引用:
大人はあらゆる面で学習能力が高いと研究によって示唆されています。なぜなら、大人は自己管理能力が高く、何かを学びたいと思ったら熱心に学ぶためです。
大人の人が新たに言語学習をしようとするとき、「マスターできないかもしれない」という悲観的な気持ちを持ちながら始めることが多々あります。それは、もしかすると、過去の自分に引っ張られている状態ではないかと思います。
過去は確かに強力なデータとして働きます。学生時代、英語ができなかった経験が大きいかもしれませんね。また、高校生の時に「文系・理系」に振り分けられたことも大きく影響しているかもしれません。
しかし、これからの英語学習を超細分化して考えるとどうでしょうか。
中学レベルの英文を3つ覚えてください。その意味も覚えてください。
英単語を5個覚えてください。
1日のタスクをこれだけとしたらどうでしょうか。
出来そうな気がしませんか?
もしそこで
「これだけの文と単語で話せるようになるの?」「やっても無駄じゃないか」という気持ちが起きるかもしれませんね。
例えば、この作業を1年続けるとしますね。1年で1,095の例文と単語を1,825の単語を覚えられますね。
深く覚えた言葉は、知らない言葉の類推をして、支えてくれるんです。
He writes English sentences every day.
(彼は英語の文を毎日書いている)
He writes down his goals of next year every New Year’s Eve.
(彼は毎年大晦日に、次の年の目標を書いている)
太字部分はわからなくても、文の型と知っている単語が助けてくれるので、類推ができるんです。
大人の英語学習には、理由(報酬)が必要
記事より引用:
大人が新しい言語を習得するには、その言語を好きになり、生活の一部にする必要があります。理論的には英語学習は素晴らしいことですが、学ぶための理由と時間が必要です。
この内容には、特に納得します。学ぶための理由は必要ですね。それは漠然としたものでも不確定なものでもいいと思います。実現しようとしまいと、それが今日の学びのエンジンになれば、それで十分だと思います。
将来のことはだれにもわかりません。今日の行動の積み重ねが、何かの変化につながるかもしれません。行動しなければ、何も起きません。
認知症予防と柔軟な思考
記事より引用:
年配者にとっては、記憶保持力の向上や語彙の拡大といったメリットが考えられる。さらに、多くの研究が、大人になってから新たな言語を学ぶことは認知症の予防になる可能性さえ示唆している。
言語を学ぶことが認知症予防になることは、とても期待の持てることだと思っています。また、これから先、年齢が進んでから語彙が増えることも楽しみです。
そのためにはまず自分自身が「年取ったら英語なんて無理」などと冗談でも言わないことだと思います。
外国語は感情と結びつかない
記事より引用:
外国語を使う時は、リスクを取ることをいとわなくなります。外国語はあまり感情と結びつかなくなるためです。
このことは実体験から賛成します。
思考は語彙で作られるといいますか、同じ問いを与えられても日本語と英語では違う答えが出てきます。二重人格?と心配になるくらいです。
私は、その語彙を使った経験と、傷ついた過去が表現を作ると考えています。日本語では成長過程で傷つくことがあっても、英語学習というバーチャルの世界では傷ついた経験がない、だから発想そのものが異なってくるのではないかと思います。
最初は借り物の言葉でも、繰り返していくうちに自分の言葉になっていきます。外国語には外国人と流暢に話す・・というメリットの他にも、第一言語では出てこない自分の内面を旅するツールとしての使い方があるのではないか?と考えています。
おわりに
研究が進んで、外国語学習のメリットについても新たなことがわかってきました。このことは、50歳を超えて外国語を学習したいと内面で思っていても、一歩が踏み出せなかった人にとっては背中を押してくれる内容と思います。
Nuri英語教室は、50代以降の方の英語学習を応援しています。英語学習を始めたいと思っておられる方にこの記事が届いたら幸いです。
もし、ご相談したいことがあったら、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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